ノンロック法とは、動作を行なっている間、筋肉に休みを与えず、負荷を加え続ける筋トレ方法の一つ。

例えば、

腹筋の場合は、体を下ろす時、床に体を着けてしまわず着く寸前で止める。そこからすぐに上体を起こし動作を繰り返す。(右図参照)

スクワットの場合は、脚を伸ばし元の体勢に戻る時、脚をピーンと伸ばしきらず、軽く膝を曲げた状態を保つ。そこから再び膝を曲げ(しゃがみ)動作を繰り返す。

このように筋肉に休みを与えないことで、トレーニングの非効率を防ぐとともに筋肉への血流を制限することが可能になります。

血流を制限すると何が起こるのか?

血流が制限されると筋肉が酸素不足に陥り、乳酸や水素イオンなどの代謝物が蓄積されます。

その結果、筋肉が激しい運動をした後と同じ状態になり、成長ホルモンの分泌が促進されることになるのです。

これは、加圧トレーニングがベルトを使って血流を制限(指導者に巻いてもらう必要がある)するのと同様に、ノンロック法は器具を使わず自己の肉体のみで血流を制限することが出来る方法の一つであるといえます。

加圧トレーニングのようにベルトの調整で血流の制限を計画的に行なうことはできないが、自分の肉体のみで手軽かつ比較的安全に実践できるのがノンロック法なのです。

このように「ノンロック法」は、傷ついた筋肉を修復し、筋肉作りを活発にする「成長ホルモン」の分泌・促進へとリンクされます。

方法は簡単、「トレーニング中、筋肉に持続的に負荷を与え続ける」

様々な種目に応用が利きますので、ぜひとも、このことを意識して効率的、効果的な筋トレを実践していきましょう。